2022年7月18日  

毎年4、5、6月は野口さんが朝イチでタケノコを掘ってきてすぐに夢季家で茹でて発送してくれます。今年も多くの会員さんに喜んでいただきました。野口さんを含めFP21ではバタバタするタケノコシーズンですがお礼のメールなどいただくと心が温かくなります。来年のタケノコをご希望の方は「わたしにも送ってください。」といつでもご連絡ください。

さて先日書店に行くと「がん治療に殺された人、放置して生きのびた人」という本が目に入ったので早速読んでみました。著者に記憶があったので確認すると以前読んだ「がん治療の嘘」「医者に殺されない47の心得」という本と同じ近藤誠先生が書かれたものでした。近藤誠先生のがん治療に対する心得をご紹介いたします。大事なのは「がんと共生する」ことらしいです

①がん細胞は自分の体の1部。悪者扱いしないで穏やかに共生しよう。

②どうせ死ぬなら癌がいい。治療をせずに。緒形拳さんが死の前日まで仕事をして臨終の間際にも話ができたように癌を放置すると最後まで普通に働け、意識もしっかりしていることが多い。

③癌の成長はふつう、意外にゆっくりだ。検査で見つかる大きさになるまでに5年から30年もかかっていて「治るか治らないか」の運命は最初に決まっている。焦って切っても命は伸びない。

④ガンで死ぬのは自然なこと。治療で死ぬのは不自然でつらい。治療したことで前よりも体が苦しくなりそれが一生続くなら本当の意味での治療ではない。手術で胃や食道などの臓器を失うとほぼ手術前より体が辛くなり不便は一生続く。抗がん剤の副作用が一生続くことも急死することもよくある。

⑤本物のがんの治療目標はたいていの場合、治すことではなく延命。でも人の寿命は神様にしかわからないから「この治療で寿命が伸びる」と言う医者の言葉は口からでまかせ。なのに治療に賭けてボロボロになって早死にする人が多すぎる。

⑥だから、発想を転換しよう。生活の質を保てる、より楽に過ごせる道を選ぶ。もし治療したくて手術か放射線を選べるなら、臓器を残せる放射線にする。体をできるだけ傷めない事は、延命の可能性につながるはずだ。

⑦もしも寝たきりになったら。1人暮らしでも在宅緩和ケアや訪問看護、介護、親しい人などの手を借りて自宅で人生をしまえたら幸せだ。

「がんと共生する7つの心得」です。おおいに考えさせられる1冊でした。

近藤誠1948年生まれ。73年慶応義塾医学部卒業。76年同医学部放射線科に入局。83年から2014年同医学部講師。12年「乳房温存法のパイオニアとして抗がん剤の毒性、拡大手術の危険性などがん治療における先駆的な意見を一般の人にもわかりやすく発表し、啓蒙を続けてきた功績」により「第60回菊池寛賞」を受賞。13年東京渋谷に「近藤誠がん研究所・セカンドオピニオン外来」を開設し5年間で8000組以上の相談に応えている。


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