2022年4月4日  

みなさんこんにちは。新しい年がスタートし節分が終わったと思ったらお雛様も終わりそろそろつくしが顔をだし桜の開花がやってきます。夢季家の池ではどこかに姿を隠していたたくさんのメダカたちが春を「待ってました!」とばかり水面を元気よく泳ぎ回っています。

さて数年前にお寺参りに行ったときに「お彼岸の成り立ち」と書かれた紙をもらってきていました。

 

お彼岸のなりたち

 

お彼岸はいつの時代に始まった行事なのか定かではありませんが源氏物語やかげろう日記にも彼岸の記述があることから相当昔からこの行事が営まれていた事のようです。

私たち日本人は農耕民族でした。四季折々の季節の移り変わりの中で自然に親しみ、自然と共に生活し、その恵みをもたらしてくれる太陽や月を祭り、感謝の心を養ってきました。自然の恵みに感謝し先祖の恩に感謝し今ある生命の尊さに手を合わせてきた民族でした。

お彼岸の成り立ちは、この農耕儀礼が仏教の教えと結びつくことによって、現在のような形になってきたと言うのが定説のようです。昭和23年、国民の祝日に関する法律が発せられ、春、秋の彼岸の中日をそれぞれ春分の日秋分の日と定め春分の日は「生き物をたたえ自然を慈しむ日」秋分の日は「先祖を敬い亡くなった人をしのぶ日」と定義されて今日に至っています。

この春分の日、秋分の日には太陽が赤道上の真上に位置し1年で2度昼、夜の時間がほぼ等しくなるのです。そのため太陽が真東から昇って間西に沈みます。お彼岸とはこうした自然現象になぞらえて、右にも左にも片寄らない中道(正しい道)に生きるために春分、秋分の日を中心に前後三日間行われる「仏道を実践する習慣」とも言っても良いでしょう。

布施(ふせ)与えよう ものでも心でも

自戒(じかい)守ろう 決まり約束

忍辱(にんにく) 耐えよう どんなことにも

精進(しょうじん) 勤めよう どんなことにも

禅定(ぜんじょう) おちつこう 心しずかに

智慧(ちえ) めざめよう 仏の道に

これらの6つ「六波羅蜜(ろくはらみつ)」(苦しみを離れて彼岸(さとり)の世界に到達するための6つの正しい方法)を実践することにより私たちは彼岸の世界へたどり着くことができるとお釈迦様は示されています。 久留米 宗安寺

 

私たちは生き物たちの命をいただき自然の恵みに感謝し、お彼岸だけでなく日ごろからご先祖様の存在に感謝したいものです。


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