2013年6月22日  

みなさんこんにちは。梅雨入りして「これで夢季家の畑も潤う」と思ったにもかかわらず、なかなかまとまった雨も降らず植えたばかりの夏野菜の水やりや手入れで大忙しでした。ちょうど見ごろの菖蒲が満開、ブドウの実もあっという間に房が大きくなって間引きをしないといけません。昨年と一昨年実をつけなかった梅が今年は立派な実を付け、さっそく浦丸さんが収穫してくれたので梅干しにするか梅酒にするか迷っています。
 今朝の報道番組で、企業の従業員である「正社員」「地域限定社員」「パート」などのこれからの雇用形態について議論されていました。その中で「国が我々国民に何もしてくれない」「企業が何もしてくれない」「もっとこうしてほしい」と依存心が垣間見える意見が飛び交っていました。日本は経済活動が活発であったバブルの時代が過ぎ、その後経済もじわじわと悪化、「こんなはずではなかった」と言いながらサラリーマン生活をおくってきた方がほとんどではないでしょうか。私は23歳から58歳の今に至るまで35年間自営業をやってきましたが毎年お正月には「今年もなんとかうまくいくっちゃろか・・。」と不安ばかりで、安定した収入のあるサラリーマンの人たちが大変羨ましいく思えたものでした。しかしいろんな見方をしてみるとサラリーマンはどうしても会社や上司からの命令、指示によって動かざるをえないので「自己責任」で行動する面がどちらかというと少ない環境です。その点私のような自営業者は他人からの指示命令はなくただ自分の思うとおりに行動し飛び回ってこれました。そのかわり当然のことながら何の補償もありません。最初は何をやっても思うようにはならずどんどんお金が無くなる中でも、失敗を重ねる度に何かを学び少しずつ力がついてきたような気がします。どんなことも自己責任で行動するしかありませんでしたから。

江戸時代の庶民の長屋の暮らしでは「自律」の精神がありました。当時は健康保険も介護保険も年金もありませんのですべては自分でやっていかなくてはいけません。江戸時代は9割が生活の保障がない長屋住人の自営業者ばかりで残りわずかが武士階級の今のサラリーマンでした。長屋の住人は「自分たちの暮らしは自分たちで守る」しかなかったのです。それでも本当に困ったときには、「みんなで助け合う」という精神も忘れてはいませんでした。
ついこの間までそのような日本だったのに、いつのころからこのような時代になってしまったのでしょう。国や企業はいざとなったとき何もやってくれません。これからは自分のことは自分で考え準備しておく時代になっているのかもしれませんね。「自律」とは、他からの支配や制約などを受けずに自分自身で立てた規範に従って行動すること。


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