2015年10月7日  

皆さんこんにちは。朝夕すっかり秋らしくなり季節の変わり目ですので会員さんの中でも風邪をひかれた方が結構いらっしゃいます。体調管理には十分お気をつけください。先週夢季家では会員である山田先生のご協力を得て開催されている「書道教室」が4回目になりました。大人向け子供向け両方で行っています。先日は子供たちは小学生と幼児、大人は私を含め4人で「写経」を行いました。習字は私も小学生のころ習っていましたので当時を思い出したこともありとても楽しい時間でした。次回は10月10日(土)10時から12時。参加費は500円、テーマは「ハガキ、年賀状編」です。ぜひ皆様もご興味のある方はどんどんご参加ください。読み書きそろばんは教育の原点ですね。山田先生いつも基山からきてくださってありがとうございます。感謝しております。

さて私たちの多くは戦後の生まれで戦争を知らず育ってきました。なのでわたしたちは生まれた時から民主主義の世の中でしたし世界でも最も住みやすい国のひとつになっているようです。しかし今あまりにも民主化や自由化が進みすぎて利己的人間が増え家庭においても社会においても暖かい人間関係がなかなか見えにくくなったように思えます。親子関係がぎくしゃくし親殺しへ発展したり子殺しが起こったり。さらに「だれでもいいから殺してみたかった」などという信じられない動機から起こる無差別な犯罪。現代の殺伐とした人間関係が、行き過ぎた個人主義や利己主義を作っているのかもしれません。このような現代社会であるがゆえに今こそ、豊かな人間関係で満ち溢れた「江戸時代」に目を向け、そこから「幸せの源は家庭であり家庭が人間関係を育む場所であること」「夫婦仲良くすること」「親を大事にすること」「兄弟姉妹いつでも仲良く助け合いながら生きていくこと」など古きよき「ごくふつうの」生き方に戻れないものかと思います。また高度経済成長を経験した日本は暮らしやすい国になり、働く人の多くは「会社員」になりました。「いい会社」に就職して「年功序列」のシステムにどっぷり浸かり「自分の人生を会社に預け」定年まで勤務し「退職金と年金で老後を送ること」が最も「望ましい人生」と考えてきました。しかしバブル崩壊が起こり思わぬ事態に襲われ多くの会社が倒産し、安泰だとタカをくくっていた社員も早期退職やリストラに追い込まれました。福祉や娯楽まで整った環境に囲まれ「定年」まで仕事をしていくとことを信じて疑わなかったのに、それがいきなりなくなったときみんなどうしていいのか分からなくなりました。しかし江戸時代では今とは逆で商人を含む9割以上の人が自営業であり「サラリーマン」と言えるのはわずか1割の武士でした。「自助の精神」や「独立の精神」が昔はありました。江戸時代には「健康保険も介護保険も年金」もありません。すべては自分で責任をとるという精神です。時代が変わったといえばそれまでですが、自分のことをもっと真剣に考える江戸時代に学び「自助の精神」を子供たちに伝えていきたいものです。


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